「仕事中の姿勢が悪くて肩がこる…」
「座り続けると腰が痛い」

こういったお悩みはありませんか?
現代生活では、1日の大半を椅子に座って生活しています。
長い方だと12時間以上座っているのではないでしょうか。
椅子に座るという行為は、煙草を吸う事以上に体に害であるとアメリカで発表されて久しくなります。
参考 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15317985
どのくらい害があるかと言うと、タバコ1本を吸う喫煙者は寿命を11分短くするのに対し、1時間座ってテレビを観るは、寿命を22分縮めるとされています
(アメリカでは、小学校などでもスタンディングデスクの導入が進められています)
しかし、椅子に座らざる得ない状況が1日の中に多くあるのが現状です
肩こりや腰痛の予防・改善にも、少しでも体に負担が少ないようにしたいものです
本記事では、正しい座り方、そしておすすめの椅子についてお話します
椅子に座ると姿勢が悪くなるのはなぜ?
「姿勢が気になる」という主訴をお持ちの方は、椅子に座っているときの姿勢を気にする方がほとんどです
「どうしても背中が丸くなってしまう…」という悩みを持つ方は多くいらっしゃいます
なぜ、背中が丸くなってしまうのでしょうか?
それは、骨盤を支えられないことにあります
姿勢が良くない方の座り方は、ほとんどが骨盤が後ろへ倒れています。
骨盤が後ろへ倒れるとはどういうことかというと、写真のような状態です。

背中全体が大きく丸まってしまい、頭が前に出ています
この状態は、見た目も悪いというだけでなく、肩や首、腰にとても大きな負担を掛けます
本来の正しい、骨盤の状態とは下の写真のように、骨盤が立っている状態です。
この状態では、自動的に、腹筋をはじめとした体幹の筋肉が働くようになっており、姿勢をキープしてくれます。

ちなみに、以下のような姿勢は絶対にNGです…笑
(企業講演に行ったときに、社員さんの半数がこの姿勢で驚愕した記憶があります)

姿勢をキープするためのおすすめの座り方
ここでは、特にデスクワーク中の座り方について言及しましょう!
以下のポイントを意識すると、正しく椅子に座りやすくなります。
- 坐骨を立てる
- 椅子の奥までお尻をつける
- 腰の後ろにクッションまたは、タオルを置く
- 足の裏を地面にしっかりつける
- 肘から先をデスクに乗せる
- ディスプレイの高さを目線より少し下にする
- ディスプレイまでの距離は腕の長さにする

1.坐骨を立てる
お尻の舌にグリグリとした骨があります。

体育館で校長先生の話を聞いていると痛くなる骨ですね!
坐骨の立て方は
①お尻の下に両手を置きます
②グリグリとした骨を見つけます
③そのまま体重を前にかけ、徐々に後方へ体重移動します
④坐骨が最も手に突き刺さるところが坐骨が立っているところです。(=骨盤が立っている)
2.椅子の奥までお尻をつける
椅子の奥(背もたれがあれば)までお尻を付けることで骨盤が後ろへ倒れないように防ぐことが出来ます。
3.腰の後ろにクッションまたは、タオルを置く
腰は本来、自然と前方カーブをしています。
このカーブがあることで、上半員の重みを和らげています。
タオルを置くことで、カーブを保ちやすくなり腰痛を防ぎます。
4.足の裏をしっかりと地面につける
足の裏を地面につけることはとても重要です。
足の裏には、たくさんのセンサーが付いており人が姿勢を保つための情報を脳に送ります。
数百億/秒という情報を脳に送っています。
5.肘から先をデスクに乗せる
肘から先をデスクに乗せることで、上半身が前に突っ込まないための支えになります。(姿勢が悪い方は、身体がディスプレイ方向に突っ込んでいる)
また、腕の重さをデスクに預けることで、肩の負担を減らします。
6.ディスプレイの高さを目線のより少し下にする
少し下を向くことで、目の水分の蒸発を防ぎます。これは、目の疲れを防ぐことにもなります。
実は、目と首の背骨(頚椎2番)は動きが繋がっています。
(試しに、目とつながっている背骨を触った状態で、目を左右に動かしてみましょう!小さく骨が動くのが感じられるはずです)
目の疲れから首の疲れに発展することがありますので、こちらも重要です。
あまりに下げすぎると、頭が下に落ちてきますので注意です。
7.ディスプレイまでの距離は腕の長さにする
ディスプレイが遠すぎたり近すぎたりすると、それぞれ顔が前に行く、目が疲れるといったことになります。
一般的なパソコンであれば、腕の長さぐらいが最適です
全てできるととても良いですが、難し場合は、出来るもので設定してみましょう!
体の負担が軽くなるのが感じられると思います
からだにやさしい椅子ってある?
ここまで座り方についてお伝えしてきましたが、どんな椅子が良いのでしょうか?
姿勢が良くなる椅子、姿勢に良い椅子はありますか?ということも聞かれることがありますのでご紹介します
ひとこと先に断っておくと、椅子に座ることで姿勢が良くなることはありませんが、良い状態をキープしやすい椅子はあります
重要なことは、背骨のカーブを保護してくれること、骨盤が立ちやすくなっていることです
これが達成できている椅子は体に優しいと言えるでしょう
その側面でいうと、ゲーミングチェアorオフィスチェア(高級)がおすすめです

ゲーミングチェアは、長時間イスに座ることを想定して作られている、人の体に優しめな椅子です。
その名の通り、ゲーマー向けに開発された椅子ですが、今ではデスクワーカーにも好んで利用されています
私も使いはじめてしばらく経ちますが、快適に仕事ができています
ゲーミングチェアについては、色んなサイトでまとめられていますので、検索してみてください。
【2022年】勉強や長時間作業でも疲れないゲーミングチェア おすすめ 20選 |選び方やメリットを詳しく解説
ただし、評価がよくても合わない場合がやはりありますので、購入前に家電やさんなどで座ってみるのがいいかもしれません
その他、姿勢を矯正するグッズの効果は?
ゲーミングチェアは高いので、もう少しお手軽にサポートしてくれるグッズもご紹介します
上記の重要ポイントで行くと、背骨と骨盤がキーワードですので、骨盤サポートチェアがおすすめ

こちらの効果は何かと言うと、坐骨を立ちやすくサポートするものです
坐骨が立つ=骨盤が立つでしたね!
こちらは、アマゾンでレビューを見たり、実際に店舗に行って試してみるのが良いでしょう
人によって、座りやすい座りにくいが結構違います
まとめ
椅子に座った姿勢でお悩みの方に、正しい座り方のポイントとおすすめの椅子を紹介しました
根本的には、椅子に座る行為は身体にとって害が大きいですので、こまめに立つことが大切です
それでも、座らなきゃいけない時のために、座りやすい椅子や座り方があります
椅子に座りっぱなしだと、身体を動かさないのでますます姿勢を取る力は衰えていきます
運動習慣をつくって体を動かすこともとても重要ですのでそちらにも目を向けてみてくださいね
